ファイルを入れて、ダブルクリック1回
今は手で写している4つの作業(倉庫のカートン数・7日の売上・30日の売上・補充の判定)を、1回でまとめて済ませます。
約3分
完成したあと、毎回やること
ファイル名の決まりや、結果の見方は「6 繰り返し使う」にまとめています。
作るのはCodex。どこを見るかを決めるのは人
Codexには、日本語で頼むだけです。プログラムは書けなくて大丈夫です。
- やりたいことを日本語で頼む
- どの数字が正しいかを教える
- できた数字を確かめる
- ファイルを開いて中身を読む
- プログラムを書いて動かす
- 迷ったら質問してくる
AIは、どの数字が正しいかまでは知りません。 たとえば倉庫の在庫表なら「合計の列ではなく、在庫の行の最新の赤字が正しい」。これは業務を知っている人にしか分かりません。そこを伝えるのが生野さんの役目です。
フォルダを1つ作って、ファイルのコピーを入れる
Codexは、このフォルダの中だけで作業します。
フォルダの形
始める前に確かめること
- 集計表は、必ずコピーを入れる。本物は別の場所に残しておきます
- Excelが入っているWindowsのパソコンで作業する
- uv(Pythonを動かす道具)が入っているか。Zoomの最初に一緒に確かめます
- Codexで、このフォルダを開いておく
黒い枠の文を、上から順にCodexに貼るだけ
各枠の右上の「コピー」を押すと、そのまま貼れる形でコピーされます。1つ貼ったら、Codexの返事を読んでから次へ進みます。
まず中身を読ませる(まだ書き換えさせない)
いきなり作らせず、最初にファイルの形を説明させます。ここで、人が気づいていない落とし穴をCodexが見つけることがあります。
このフォルダの「入力」と「集計表」にあるファイルを開いて、それぞれのシート名・見出し・データの並び方を説明してください。まだファイルは一切書き換えないでください。
- 倉庫の在庫表が「入庫・出庫・在庫」の3行1組になっている、と説明しているか
- 売上CSVの「SKU」と集計表の「JSY品番」が同じ番号だと気づいているか
ルールを置く(AGENTS.md)
Codexがこのフォルダで毎回守る約束を、ファイルに書かせます。一度書けば、次から言わなくても守ります。
このフォルダに AGENTS.md を作って、次のルールを書いてください。 ・入力フォルダのファイルは読むだけで、書き換えない ・集計表を書き換える前に、必ず「バックアップ/日時」フォルダにコピーを取る ・集計表への書き込みは、Excel本体を動かして行う(xlwings を使う)。openpyxl で保存しない ・Pythonのライブラリ(xlwings・openpyxl など)は pip install で入れない。uv run --with xlwings --with openpyxl python ... の形で使う ・国内倉庫ファイルに品番が無い商品は、勝手に0にせず「国内倉庫カートン数」を空欄にする(日本仕入れの商品のため) ・売上CSV・楽天の売上シートに品番が無い商品は、売れていないので0にする ・作業を終えたら、何を変えたかを日本語で短く報告する
楽天集計には「在庫反映」などのボタン(マクロ)が付いています。Excelの外から書き換える道具(openpyxl)で保存すると、このボタンが消えてしまいます。Excel本体に書かせれば残ります。
国内倉庫のカートン数を書き込む
いちばん大事な手順です。「どの数字を使うか」を、先にはっきり伝えます。
国内倉庫在庫のファイルから、JSY品番ごとの最新のカートン数を取り出してください。 各シートは品番ごとに「入庫・出庫・在庫」の3行1組です。 使うのは「在庫」行の、2行目に見出しがあるいちばん右の列(最新の日付)の数字だけです。「合計」列と入庫・出庫の行は使わないでください。 同じ品番が複数のシートにあるときは足し合わせてください。日付の列がまだ無いシートは読み飛ばしてください。 取り出したカートン数を、amazon集計の「国内倉庫カートン数」と、楽天集計の「国内倉庫カートン数」に、JSY品番で照合して書き込んでください。
「在庫 掃除用」シートでは、最新の日付の右に「訂正」という列があります。「どちらを使いますか?」と聞かれたら、いちばん右の「訂正」を選びます。メーカーが10/2のあとに直した、いちばん新しい数字だからです。
- 品番10541が16カートンになっているか(在庫表の赤字と同じか)
- 「バックアップ」フォルダができているか
Excelを開いて、数字を目で見る
amazon集計と楽天集計を開き、「国内倉庫カートン数」の列に数字が入ったことを確かめます。在庫表と見比べて、2〜3品番が合っていれば1回目は完了です。
倉庫の在庫表に無い商品(日本で仕入れている商品など)は、手順2のルールどおり空欄になります。
売上を書き込む
入力フォルダの「直近7日売上.csv」と「直近30日売上.csv」から、SKUごとの「注文された商品点数」を読み取ってください。 amazon集計の「直近7日売上」「直近30日売上」に、JSY品番=SKUで照合して書き込んでください。CSVに無い品番は0にしてください。 楽天の売上は、楽天集計.xlsm の「個数計算用(30日)」「個数計算用(7日)」シートにあります(A列 SKU、C列 換算数)。 これを楽天集計の「30日販売個数」「7日販売個数」に、JSY品番=SKUで照合して書き込んでください。今ある壊れた数式(#REF!)は、値で上書きしてかまいません。 楽天集計には「楽天」シートのほかに、発注先ごとのシート(ジャパンギャルズ・リッツ・中国雑貨。品番の見出しは「SKU」)があります。これらのシートの「30日販売個数」「7日販売個数」にも同じように書き込んでください。 楽天の品番 10029・10030 は、Amazonでは 10029-new・10030-new です。同じ商品として扱ってください。
- 楽天集計の「30日販売個数」「7日販売個数」の #REF! が消えて、数字になっているか
- 売上CSVで1つ品番を選び、「注文された商品点数」と集計表の数字が同じか
補充指示一覧を作る
在庫(国内倉庫+FBA+RSL)が30日分を切った商品を、一覧に書き出させます。
品番ごとに、Amazonと楽天の30日販売個数を足してください。楽天の販売個数は、楽天集計の「楽天」シートではなく「個数計算用(30日)」「個数計算用(7日)」シートから直接読んでください(「楽天」シートに行が無い商品も売れているため)。 国内在庫数は、倉庫ファイルのシートごとに「在庫のカートン数 × そのシートのカートン入数」を出して足してください。同じ品番でもシートによって1箱の入数が違うので、カートン数を先に足してから掛けないでください。入数は「24セット」のような文字で入っているので、数字だけを取り出してください。 楽天の注文はRSLから出荷しているので、RSLの在庫(楽天集計の各シートの「在庫数」)も数えます。 国内在庫数・FBA在庫(amazon集計の「FBA在庫残数」)・RSL在庫の合計が、30日販売個数の合計を下回る商品を、補充指示一覧として「出力」フォルダに新しいExcelで書き出してください。 列は、JSY品番・Amazon 30日・楽天 30日・30日合計・7日合計・国内カートン数・カートン入数・国内在庫数・FBA在庫・RSL在庫・在庫日数・補充カートン数(不足分÷カートン入数を切り上げ)にしてください。カートン入数は、倉庫ファイルでその品番が出てくるいちばん後ろのシートの入数を使ってください。 在庫日数の少ない順に並べ、7日分を切ったものは赤くしてください。 国内倉庫ファイルに無い商品は日本仕入れの商品なので、FBA在庫とRSL在庫だけで判定して、別のシート「国内仕入れ品(FBA+RSL)」に出してください。 在庫がマイナスの品番、複数シートを足し合わせた品番、倉庫ファイルと集計表(amazon集計「カートン」・楽天集計「セット数」)で入数が違う品番は、別のシート「要確認」に出してください。 判定の日数(30日)と、FBA在庫・RSL在庫を含めるかどうかは、プログラムの先頭で変えられるようにしてください。
- 一覧のいちばん上の品番を1つ選び、在庫日数の計算が合っているか電卓で確かめる
- 240g㎡ のように、1回目・2回目・3回目で入数が違う品番の国内在庫数が、シートごとに掛けた数になっているか
30日の販売個数には楽天の分も入っているので、楽天の分を出荷するRSLの在庫も足しています。RSLの在庫だけで足りている商品は、補充指示に載りません。
ボタン1回にする
ここまでの処理を1本にまとめて、ダブルクリックで動く「更新する.bat」を作ってください。終わったら「中国から補充: ◯件/国内仕入れ品: ◯件」と表示して、画面を閉じずに止めてください。
フォルダに「更新する.bat」ができます。集計表のExcelを閉じてからダブルクリックし、黒い画面に件数が出て止まれば完成です(3分ほどかかります)。
来週も動くか確かめる
ファイル名を今日の名前で決め打ちしていると、来週の新しいファイルを入れたときに動きません。最後に聞いておきます。
「入力」フォルダのファイルを、来週の最新ファイルに入れ替えても、更新する.bat はそのまま動きますか?ファイル名で決め打ちしているところがあれば教えてください。
- 補充指示一覧のいちばん上の品番:倉庫の在庫表のカートン数と合っているか
- 同じ品番:売上CSVの「注文された商品点数」と合っているか
- 一覧に載っていない品番を1つ:本当に30日分の在庫があるか
試しに作ってみて、実際に起きた3つのこと
事前に同じファイルで試したところ、どれも「どちらが正しいか」はAIではなく人が決める場面でした。
作らせる前に、必ず読ませる。質問されたら、業務を知っている人が答える。 この2つを守れば、Codexは頼んだとおりのものを作ります。
完成したあと、毎週の使い方
作るのは1回だけ。あとは毎週(売上を見たいとき)に、次の6つを繰り返します。Codexを開く必要はありません。
ファイル名の決まり
いちばん安全なのは、毎回同じ名前で入れることです。ダウンロードしたら、前回と同じ名前に付け直して入れます。
- 国内倉庫在庫.xlsx
- 直近7日売上.csv
- 直近30日売上.csv
手順8で「名前で決め打ちしていない」と確認できていれば、「国内倉庫在庫」「7日」「30日」の言葉が名前に残っていれば動きます。
変えてはいけないもの
- フォルダの名前(入力・集計表・出力)
- 楽天集計のシート名「個数計算用(30日)」「個数計算用(7日)」(「7」は全角)
- 集計表の見出し(JSY品番・国内倉庫カートン数・30日販売個数など)。列の順番を入れ替えるのは大丈夫です
- 「入力」に同じ種類のファイルを2つ置かない。古い方は入れ替えるか、別の場所へ
補充指示一覧の見方
月に1回やること
- 補充指示一覧から品番を1つ選び、倉庫の在庫表と売上CSVの数字が合っているか手で確かめる(手順8と同じ)
- 「バックアップ」フォルダの古いものを消す(実行するたびに1つ増えます)
仕組みを変えたくなったら、Codexに頼む
Codexでこのフォルダを開いて、日本語で頼みます。よくある頼み方です。
補充の判定の日数を、30日から45日に変えてください。変えたら、更新する.bat で一度動かして、件数を教えてください。
楽天集計に「◯◯」という発注先のシートを足しました。見出しはほかの発注先のシートと同じです。このシートの売上と在庫数も、判定に入れてください。
楽天の品番 ◯◯◯◯ は、Amazonでは ◯◯◯◯-new です。10029・10030 と同じように、同じ商品として扱ってください。
更新する.bat を動かしたら、次のエラーで止まりました。原因を調べて直してください。集計表はバックアップから戻せる状態にしてから直してください。 (ここに黒い画面の文字を貼る)
よくあるつまずき
Codexが質問してきた
良いサインです。勝手に決めずに止まってくれています。業務の知識で答えてください。分からなければ「どちらを選ぶと、何が変わりますか?」と聞き返せば説明してくれます。
数字がおかしくなった・元に戻したい
「バックアップ」フォルダに、書き換える前の集計表が日時ごとに残っています。そこからコピーして戻せます。Codexに「バックアップの◯◯から集計表を戻して」と頼んでも大丈夫です。
「更新する.bat」がエラーで止まる
多いのは、集計表のExcelを開いたままにしているときです。Excelを閉じてから、もう一度ダブルクリックしてください。それでも止まるときは、黒い画面の文字をそのままCodexに貼って「このエラーを直して」と頼みます。
「バックアップ」フォルダがどんどん増える
実行するたびに1つ増えます。古いものは、ときどき消して大丈夫です。
判定を30日分ではなく45日分にしたい
Codexに「判定の日数を45日にして」と頼めば、プログラムの先頭の数字を変えてくれます(手順6で、変えられる形にしてあります)。